FXをこれからスタートしたいと思っても、何から始めていいかよくわからないという人も多いことでしょう。
そこで、FXを始めるにあたって必要なことや基本的な知識について見ていきましょう。
目次
FXをスタートするのに必要なもの
FXを始めるにあたって、何も知識なく何も持たずに始めることはないでしょう。基本的にはすでに持っているものさえあえれば誰でもスタートすることは可能です。ここでは次の6つを紹介していきます。
- パソコン
- スマートフォン
- マイナンバー確認書類
- インターネット環境
- 初期投資金
- 本人確認書類
パソコン
現在はパソコンを持っていなくてもスマートフォンは持っているという時代。そのため、スマートフォンさえあればトレードすることは可能ですが、機能面や使いやすさの点でやはりパソコンの方が操作性はよく、できればパソコンを準備した方がいいと思われます。FXを始めたいという方であれば既に持っている人も多いと思いますが、データ分析したり取引ツールを使用する場合、スマートフォンよりも断然パソコンの方が良いです。ただし、高いスペックは必要ありませんが、多くのFX業者が提供しているツール類の大半がWindows仕様となっていることからMacよりもWindowsパソコンがベストです。
スマートフォン
スマートフォンは今や誰でも持っている機器ですが、FX用に購入する必要はなく手持ちのもので問題ありません。ニュースチェックをしたり、外出先で少しトレードを行ったりと使い勝手が良いのが特徴です。また、最近はFX業者のアプリが充実しており、パソコンでトレードを行うよりも、スマホだけでFXトレードに取り組んでいる人も多いようです。
FXの口座開設について
では、FXで口座開設を行うにあたってどのように行えばいいのかについてここからは見ていきましょう。
どこのFX業者で口座開設するかは人それぞれですが、一般的なものとして口座開設に必要なものを紹介していきます。
本人確認書類
口座開設の際には、国内FX・海外FX問わず、必ず本人確認書類提出は求められます。その提出方法ですが、国内の場合には郵送といった方法もありますが、パソコンを使う場合、基本的にはメールやアプリから画像を提出したり、ファイルのアップロードを行ったりする形となります。以下に本人確認書類に必要とされるものをまとめましましたので、参考にご確認下さい。
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 各種健康保険証
- 印鑑登録証明書
- 各種年金手帳
- 住民号の写し
もちろん全てが本人確認書類として認められているわけでも提出が必要なわけでもありません。当然FX業者によっても多少の違いがありますので、公式ホームページなどを確認しておきましょう。海外FXの場合、本人確認書類が下記となるケースが多く知っておくと手間が省けます。
- 運転免許証
- パスポート
- 住民基本台帳
- 住所確認書類
ここでの住所確認書類とは「住民票の写し」「戸籍抄本や謄本」「公共料金の明細書」「固定電話利用明細書」「カード利用代金明細書」といったものとなります。ただしこれらの書類は、6ヶ月以内に発行されたものでなければNGとされることが多く、発行月には特に気を付けておく必要があります。
マイナンバー確認書類
日本のFX業者で口座開設する場合にのみ必要となるのがこの「マイナンバー」です。海外FXの口座開設の場合には必要とされていません。マイナンバー確認書類にはいくつか種類があり「個人番号カード」「マイナンバー通知カード」「マイナンバー記載の住民票」があります。国内FXの場合にはマイナンバー確認書類の提出は義務となっています。海外FXの場合、マイナンバー確認書類は必要ないとされていますが、今後は提出が義務化されることがあり得ます。会社によっては義務とされているところもありますが、トレード自体は行えているようですので、それぞれ違いをしっかり調べておきましょう。
必要証拠金を準備しよう
さて、海外FX口座を開設したからといって、すぐにトレードが開始できるわけではありません。トレードに向けて、投資資金を作成した口座に入金する必要があります。このトレードに必要な資金のことを「証拠金」と言います。いくら入金すればよいか(最低入金額)はFX業者や口座種類によって異なります。国内FXの場合、最低必要証拠金が4円といったところもあるようですが、一方でDMM FXやGMOクリック証券といったところでは、最低5万円ほどが必要となるなど、その入金額はまちまちです。ただし、一般的には5,000円程度でトレードスタートが可能の会社が多いと思われます。
また、海外FXの場合、最低入金額は100~500円といった具合に、国内FXより少ない証拠金でトレードを始められるところもあります。ただし、500円で入金したとしても国内で銀行送金する際の手数料が2,500円程度かかってしまう場合もあります(リフティングチャージ)。中にはリフティングチャージを必要としない会社もあるようです。
国内FXと海外FXどちらを選べばいいの?
最後に国内FXと海外FXのどちらがよいのか?という点について見ていきましょう。これについては正直なところひとそれぞれ、ということになってしまいますが、純粋にお金を儲けたいということで考えるならば海外FX業者の方が良いと思われます。とはいえ国内の方が安全なのでは?と思われるかもしれません。最近は海外FXを選ぶトレーダーもかなり増えているようです。その理由はレバレッジにあると言えるでしょう。
下記に両社の比較をまとめてみました。
国内FX | 海外FX | |
---|---|---|
レバレッジ | 最大25倍 | 規制なし(数千倍など) |
ゼロカット | なし | あり |
追証 | あり | なし |
スプレッド | 狭い | 広い |
処理方式 | DD方式 | NDD方式多数 |
プラットフォーム | 会社独自のものが多い | MT4やMT5がほとんど |
自動売買ツール | 有料のケースが多い | MT4など自動売買に対応ツールあり |
税金 | 申告分離課税(一律20.315%) | 総合課税・累進課税 |
注目しておきたいのは海外FXの追証なしのゼロカットシステムです。ゼロカットとは、トレードで大きな損失が出た場合に口座残高がマイナスになる前に自動決済してくれるシステムです。このゼロカットシステムにより、借金を抱えることはない点はメリットとなるでしょう。入金したお金がゼロになることはあってもそれ以下になることはありません。国内FXの場合は追証なしのゼロカットシステムはありませんので借金となってしまいます。
また、処理方式にも大きな違いがあり、国内で採用される「DD方式」ですが、これはトレードの際、トレーダーと市場との間にFX業者が入り注文をFX業者が受ける仕組みです。この部分は透明性がなく、不正な取引が行われる可能性が否定できないとされています。DD方式の場合にはトレーダーの損失が会社の利益になるという点で不信感がもたれるとされています。一方のNDD方式の場合には、トレーダーの注文は直接市場に流れるため、安心感があります。
このように海外FXの方がメリットは多く感じるため、できれば海外FX業者を選択することをおすすめします。とはいえ、スプレッドが国内FXより広めに設定されていることや(口座の内容によりそうとはいいきれません。あくまで比較した場合に、ということです)、稼げば稼ぐほど税金がかかる累進課税である点についてはしっかり対策を考えておきましょう。