FXではレバレッジなしで儲けられる？検証してみた

2022年5月31日

FXの醍醐味は、なんといってもハイレバレッジです。しかしレバレッジを高くすればするほど、リスクが増えるというデメリットが存在することも事実。トレーダーの中には「ハイレバレッジのトレードに興味はあるけれど、大きな損失を出してしまうのが怖い」と思っている方も多いのではないでしょうか。

一方で、「リスクを取らないと大きな利益を出すことは難しい」「レバレッジなしだと大して稼げない」と考えている人もいることでしょう。

でも実は、安定的に稼いでいるFXトレーダーは「レバレッジなし」でトレードしている人も少なくありません。つまり、わざわざハイレバレッジのトレードでハイリスクを負わずとも、利益を出すことは十分可能なのです。

そこで今回は、ハイレバレッジ＝ハイリスクと考えている方に向けて、「レバレッジなしのトレードで本当に儲けられるのか」という点について、詳しく解説していきます。

そもそもレバレッジって何？

ではまず、「レバレッジとは何なのか？」という点から解説していきます。

そもそもレバレッジとは、元手となる証拠金にレバレッジをかけることで、何倍もの価格でトレードができる方法のことを指します。たとえば日本国内のFX業者であれば最大で25倍のレバレッジを掛けることができ、仮に100万円の証拠金があれば「100万円×25倍=2,500万円分」の取引が可能になります。この証拠金と取引高の差をFX用語で「レバレッジ」と呼んでいます。

すなわち、今回のメイントピックである「レバレッジなし」というのは、上記のような条件の場合には、「100万円の証拠金で等価の100万円の取引をする(レバレッジ1倍)」ということを指す、と覚えておいていただければよいかと思います。

ちなみに、この「レバレッジ」には上限があります。先ほど「国内のFX業者では最大25倍」という話をしましたが、これは「日本国内のFXはレバレッジが最大25倍までが上限」という金融庁の規則によるものです。一方、海外FXではレバレッジ上限が無いため(金融庁の管轄外)、FX業者が独自に設定しているケースがほとんど。なかには、3,000～6,000倍といった目を見張るようなレバレッジを設定しているブローカーも少なくありません。
　

レバレッジなしでトレードするとは？

では、レバレッジなしでトレードをするとは、どういうことでしょうか。
「なかなかイメージがつかない」という方もいると思いますので、まずはレバレッジなしでトレードを行うメリットデメリットからチェックしていきましょう。

はじめに、メリットから確認していきます。

メリット１：強制ロスカットされない

レバレッジなしトレードの最大のメリットは、「強制ロスカットされない」という点です。強制ロスカットとは、一定以上の損失を出さないために強制的に決済が行われシステムのこと。どのタイミングで強制ロスカットが行われるかという基準はFX業者ごとに異なっており、通常であれば、その証拠金維持率を下回った際に強制ロスカットが発動されることになります。当然レバレッジが大きくなるほど証拠金維持率は高くなるため、少ない資金で多くのポジションを持つと強制ロスカットの危険性は高くなります。

しかし、レバレッジなしの取引の場合、そもそも多くのポジションを取ることがありません。そのため強制ロスカットが行われる確率もグッと低くなり、安定的に儲けられます。

メリット２：利回りが高い

2つ目のメリットは、利回りが高いという点になります。FXでは金利に相当するものとして「スワップポイント」がありますが、これは高金利の通貨と低金利の通貨との金利差のことを指します。スワップポイントは、外貨預金の金利よりも利回りが高くお得です。ただし、高金利の通貨を売り低金利の通貨を買う際には、スワップポイントは支払わなければなりませんので、そこは気を付けておきましょう。

メリット３：取引手数料が発生しない

3つ目のメリットは、取引手数料が発生しないという点です。通常、手数料はトレード数をこなせばこなすだけ大金になるのが一般的です。しかし、レバレッジなしのトレードでは、手数料がほとんどかかりませんので、これはトレーダーにとって大きなメリットと言えるでしょう。

ちなみに外貨預金等のトレードでは取引手数料がかかりますが、FXにおける取引手数料は無料となっているケースがほとんどです。レバレッジなしのFX取引と外貨預金の取引は同じように考えられるケースも多いですが、手数料がかからない点において、レバレッジなしでFXトレードをするメリットは大いにあると言えるでしょう。

メリットが分かったところで、レバレッジなしの取引におけるデメリットも見てみましょう。

デメリット１：莫大な利益は得られない

当たり前のことですが、レバレッジなしの場合には、証拠金の額が大きくないとほとんど儲けが出ません。そのため元手が少ない人には物足りなく感じることもあるかもしれません。FXでの一攫千金を夢見ている、莫大な利益を出すことに懸けている、というトレーダーはレバレッジを利用したトレードをするほうが、短期でダイナミックに稼ぐことが出来るでしょう。

デメリット２：長期保有が必須

レバレッジなしの最大のデメリットは、「一度に大金を儲けることは出来ない」という点になります。利益を出すためには、長期保有をする必要がありますので、短期間で大金を稼ぎたいというトレーダーには、レバレッジなしのトレードは不向きとなります。

レバレッジを利用するなら海外FXがオススメ！

レバレッジなしのトレードは「リスクが少ない」というメリットがありますが、やはりスピード感持って大きなお金を稼ぎたいと思うトレーダーもいることでしょう。その場合には、レバレッジありのトレードを選択するのが現実的です。

とはいえ、「ハイレバレッジで借金を抱えるのは避けたい」というのがトレーダーの本音というもの。そうしたリスクを最小限に抑える一つの方法として考えられるのが、「安全な取引をする(レバレッジなし)口座」と「レバレッジを楽しむ(ハイレバ)口座」の二つを保有すること。特に海外FXであれば、レバレッジを自由に増減させることができるだけでなく、驚くようなハイレバ口座を設定しているFX業者もあるため、ダイナミックなトレードを楽しむことも可能です。

しかも海外FXでは、「ゼロカットシステム」を導入しており、ロスカットが間に合わずに口座残高がマイナスとなって借金が発生した場合でも、その損失分を海外FX業者が補填してくれるという特別な仕組みがあります。つまり、どんなに損失が発生したとしても、失うお金は口座内の資金だけ！ハイレバレッジで無茶な取引をしても借金を被ることがないので、安心してトレードに臨むことが出来ます。