現在、インターネット環境さえあれば誰でも気軽に行えるFX。人気の投資スタイルとして知名度も高く多くの人が興味を持っているとされています。しかしながら、簡単にトレードが出来るという謳い文句につられ、FXの持つ大きなリスクを過少に評価してしまい、大きな借金・損失を抱えてしまうことは多いようです。
そこでFXの中でもハイレバトレードが魅力の海外FX初心者に向けて、FXを行う際に押さえておきたいポイントをお伝えし、FXを始める人が安全にトレードできればと思っています。
目次
そもそもFXとは?
基本的な事ですが「FX」とは何なのでしょうか?ただの投資の商品なのでしょうか?
FXとは「Foreign Exchange」の略称で、日本では「外国為替証拠金取引」となっています。FXは通貨同士を交換する投資方法を取る物で、日本円と米ドル、日本円とユーロ、ユーロと米ドル、米ドルと豪ドルといった各国の中央銀行が発行する法定通貨同士の取引が行われる取引です。取引ではどちらかの通貨を売りもう一方の通貨を買うことになります。たとえば、円を売ってドルを買う場合には「円売り/ドル買い」といった呼ばれ方をします。
ではFXの通貨を交換する際の割合というのはどのように決まるのでしょう?Aという通貨とB通貨を交換できる割合を交換レートと言います。この交換レートは、毎日行われる為替市場の需要供給のバランスで決定されています。
たとえば、以下に通貨ペアの交換レートと表示方法についてまとめました。
通貨ペア | 交換レート |
---|---|
米ドル/円 | 111.55円 |
ユーロ/円 | 121.02円 |
ユーロ/ドル | 1.08$ |
ポンド/円 | 144.60円 |
豪ドル/円 | 73.92円 |
ポンド/ドル | 1.29$ |
※数値は一時点のデータです。今現在のレートとは異なりますので参照程度と思って下さい。
交換レートの表示方法は通貨ペアごとに違いますが、通貨ペアで表示されている通貨のうち、左側に表示されている通貨は「基準通貨」、右側に表示されている通貨単位でレートに表示されます。
具体的には、
- 米ドル/円⇒1ドル111.55円
- ユーロ/米ドル⇒1ユーロ1.08$
FXは証拠金取引の一つです。証拠金取引の場合、自己資金をFX業者に預け入れる(入金する)ことで、自己資金以上の資金(レバレッジをかけて)にてトレードすることができます。為替市場は、株式市場や仮想通貨市場と比較するとあまり大きな値動きはありません。ドル円の値動きを見ると、1ドル115円付近~116円付近で推移しているぐらいで、何十円も上がったり下がったりするわけではありません。このような値動きの少ない通貨で儲けようと思ったら、取引回数をこなすかハイレバトレードを行うか、のどちらかになってきます。
海外FXの醍醐味「レバレッジ」
さて、先ほどのようにFXでは証拠金以上の資金をトレードする場合にはレバレッジをかけます。レバレッジとは「てこ」を意味し、てこの原理と同様に、少ない資金で大きなお金を動かせる点がFXトレードの最大の魅力です。レバレッジの大きさは、1,000倍といった形で表現され、証拠金の何倍の金額を動かせるのかがわかります。この最大レバレッジについてですが、FX業者によって異なります。国内FX業者の場合は金融庁からの規制があり最大で25倍となっていますが、海外FX業者では、業者によりまちまちで200倍ぐらいのところから1000倍を超えるところなどがあります。最近は無制限を謳っている業者もあります。
FX業者名 | 最大レバレッジ |
---|---|
国内FX業者は一律 | 25倍 |
XM Trading | 888倍 |
Land-FX | 500倍 |
Axiory | 400倍 |
GEMFOREX | 1,000倍 |
FXBeyond | 1,111倍 |
FBS | 3,000倍 |
上記はレバレッジの一例ですが、FXトレードに慣れて資金管理をしっかり行えるようになってきたら、海外FX業者の醍醐味でもあるハイレバトレードに挑戦してみてみるのも良いかもしれませんね。
海外FX取引のメリット・デメリット
海外FXでのトレードにおけるメリット・デメリット、一体どのようなものがあるのでしょうか。ここではいくつか紹介していきます。
メリット
少ない資金で大きな資金を動かすことが出来る
海外FXのメリットはハイレバレッジなトレードができることにあります。
たとえば、多くの国内FX業者では1Lot単位で取引が可能となっており、1Lot(1万ドル)が最低取引単位に設定されているとしましょう。ここで1Lot(1万ドル)を動かすための必要証拠金を計算してみます。
1Lot(110万円)=国内FXのレバレッジ25倍×必要証拠金
必要証拠金=110万円÷25=4万4000円
国内FXの場合では1万ドル(110万円)というお金を4万4000円で動かすことが可能となります。
しかし海外FX業者の場合、ハイレバトレードを行えば、さらに安い金額で1万ドルを動かすことができるわけです。
また例を挙げますが、先ほど紹介したFX業者の最大レバレッジの必要証拠金です。最大レバレッジ1,000倍のGEMFOREXの場合だと、わずか1,100円で1万ドルのトレードができてしまうことになります。これは、元手となる資金が少なくてもFXトレードができるというレバレッジの恩恵なのですね。
FX業者名 | 最大レバレッジ | 1万ドル分をトレードするのに必要な証拠金 |
---|---|---|
国内FX業者は一律 | 25倍 | 4万4000円 |
XM Trading | 888倍 | 約1,239円 |
Land-FX | 500倍 | 2,200円 |
Axiory | 400倍 | 2,750円 |
GEMFOREX | 1,000倍 | 1,100円 |
買い注文・売り注文どちらからでもエントリー可能
株式の現物取引の場合には、新規注文の場合、まず株式を購入しなければいけません。現物取引であっても上昇トレンドの場合は買いでエントリーし、売りで決済すれば利益を出すことが可能です。しかし、下降トレンドが続いている際、買いエントリーし、売りで決済しても利益を出すのは非常に難しくリスクが高いです。その点、FXでは売りでエントリーし、買いで決済することができます。
デメリット
板がないので予想が難しい
株式の取引では、注文数と注文値の一覧が表示される板というものが存在します。この板にてトレーダーの注文情報が分かるため、値動きの予測ができて便利です。しかしFXにはこの板がなく、テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析によってのみ、値動きを予測しなければなりません。その点株式に比べると情報は少なく、経験や勘が頼りになることがあります。
ハイレバトレードを行えば資金が一気に失われるリスクがある
FX業者では、含み損を抱え、証拠金が一定水準を下回った場合に、FX業者側でポジション決済してしまうといった強制ロスカットといったシステムが採用されています。ロスカットされるという状況に陥った瞬間に自己資金がなくなってしまうことが起きます。国内FXの場合には、マイナス分までの支払いが発生するので(追証あり)、借金を背負うこともあります。そこで海外FX業者を利用すると、証拠金のマイナス分は業者側で補填してくれるという、追証なしのゼロカットシステムを採用しているので、借金を負うリスクはありません。
まとめ
海外FX初心者が知っておきたいFXの基礎知識として、レバレッジについては必ず押さえておきましょう。
メリットもデメリットもあるFXトレードですが、株式や仮想通貨など、ほかの投資と比較してみると案外簡単そうに見えませんか?ただし、FX初心者の方は小額から始めるのがおすすめです。ハイレバトレードについてお伝えしてきましたが、国内FXの25倍レバレッジでもぜんぜんよいとされていても、追証ありでゼロカットシステムが無いのは痛いです。海外FXなら追証なしのゼロカットシステムありなので、マイナスが出ることはありません。ぜひ海外FX、スタートしてみてはいかがですか?