FX業者を選ぶ際に、その業者がDD方式またはNDD方式どちらの方式を採用しているかを気にする人は多くは内にせよ、いるのではないかと思います。DD方式/NDD方式のどちらを採用しているのかによって、トレードの仕方やしやすさが違ってきます。
たとえば、GEMFOREXはDD方式/NDD方式のどちらを採用しているのか？気にしたいことはありますか？
そこで、GEMFOREXがDD方式/NDD方式のどちらなのか、DD方式/NDD方式についてメリット・デメリットを見ていくことにしましょう。
目次
GEMFOREXはDD方式およびNDD方式の両方を採用している珍しい海外FX業者
おそらくGEMFOREXではDD方式/NDD方式の両方を採用している海外FX業者と言われています。そんなどっちつかずの状態を良しとする業者なんてあるのだろうか？と思われそうですが、GEMFOREXのサービス内容を掘り下げてみるとDD方式/NDD方式どちらも採用しているようにどこからみても見えるわけです。
DD方式とは？
DD方式(Dealing Desk方式:ディーリング・デスク方式)は、トレーダーとFX業者が1対1でトレードを行う方式のことです。DD方式のメリットとデメリットは以下に詳しくまとめました。
DD方式におけるメリット
スプレッドが狭いこと
一般的に、国内FXのほうが海外FXよりスプレッドが狭いとされています。スプレッドの狭さに関しては、DD方式が採用されていることによるものと言われています。
レートが安定していること
DD方式は海外FX業者よりも国内FX業者で多く取り入れている方式ですが、安定したレートを保てるからとされています。国内FXでよくレートが安定していると言われるのは、DD方式を採用しているからと思ってください。
DD方式におけるデメリット
ディーラーの裁量によるスリッページやレート変更の可能性がある
DD方式の場合にはディーラーがトレードの中間に入ってくることになりますが、ディーラーの裁量がはっきりと映しだされることになってきます。ディーラーが、レート変更したり、スリッページが起きるようにすることもできてしまうわけですが、正直あまりうれしきないですよね。注文価格と実際の成立価格との間に差が出るスリッページは、FXトレーダーにとっては嫌な事象です。せっかく得た利益もスリッページで消えてしまう可能性が出てしまいます。
約定拒否の可能性がある
DD方式の場合、FXトレーダーの利益はそのままFX業者の損失につながります。反対にトレーダーの損失はFX業者の利益になるわけで、どちらかが勝てば必ずどちらかが負けるということになります。約定により、FXトレーダーが大きな利益を得るような場合、FX業者は大きな損失を抱えることになってしまうため、その約定そのものを拒否してしまう可能性もあるのです。FX業者も営利を求める企業なので、そのことを否定はできません。
スキャルピングが禁止
DD方式を採用しているFX業者の多くはスキャルピングを禁止としています。短時間に連続してFXトレードを繰り返すスキャルピングにより利益を出しているFXトレーダーは多く、スキャルピングメインのトレーダーにとってはDD方式のFX業者は選定対象になりにくいのが現状です。
NDD方式とは？
NDD方式(None Dealing Desk方式：ノン・ディーリング・デスク方式)とは、FXトレーダーが直接インターバンクより購入する形でトレードを行う方式です。そんなNDD方式のメリット・デメリットは、以下のようなものがあります。
NDD方式におけるメリット
約定拒否やスリッページなどの可能性が低い
NDD方式ではインターバンクに直接注文を出す形式となっているため、約定拒否やスリッページなどの可能性が非常に低くなります。それはDD方式と比較して圧倒的に可能性が低いものとなり、NDD方式であればかなり安心です。とはいえ、可能性が低いのであって決してゼロでありません。
取引の透明性が高い
NDD方式のFX業者のほうがDD方式を採用しているFX業者よりもトレードにおける透明性は高くなっています。
DD方式の場合にお伝えしたように、間にディーラーが入ってくるので、FX業者にとって都合のいいトレードに変更されることが容易に起こり得ます。しかしながら、NDD方式を採用するFX業者なら間にディーラーが入ってこないため、リスクは限りなく低くなります。
スキャルピングＯＫのところは多い
NDD方式を採用しているFX業者の大半はスキャルピングをOKとしています。もし自身のトレード形態がスキャルピングメインの方である場合は、NDD方式を採用しているF業者選定が無難です。
NDD方式におけるデメリット
スプレッドが広い
NDD方式のデメリットですが、スプレッドが広くなってしまうことでしょう。これは、NDD方式において、スプレッドがFX業者の収益源となっているためです。FX業者が収益を得るにはスプレッドを広めに設定しておくことが重要となっており、経営破綻しては元も子もありません。スプレッドが広く、手数料コストが増えてしまうのは困る、というトレーダーは、DD方式の業者を選択するほうが、スプレッドが狭いためコストを抑えることができるのでおすすめとなります。
FX業者によっては、公式ホームページ内にて、自分のところはDD方式・NDD方式どちらかであることを明言しているところもあり、情報を調べて確認していくのがベストです。明言していないFX業者の場合、あくまで推測に頼ることになりますが、これまで多くのトレーダーが経験してきたトレード結果に基づいた情報は多く出回っているため、それらを参考に自身で判断していくのが良いでしょう。
NDD方式を細かく分けたECN方式とSTP方式
NDD方式はさらに細かくわけられてECN方式・STP方式といったさらに2つが存在しています。
ECN方式（Electronic Communications NetWork方式）
ECN方式とは、自社の利益としてスプレッドは上乗せしないけれども、売買時に手数料を取るタイプの方式を言います。スプレッドが狭いのが特徴となっており、スプレッドがゼロとなっても売買手数料を取れるため利益を出せるのです。ちなみに、GEMFOREXはNDD方式の中でECN方式を採用している業者です。
STP方式（Straight Through Processing方式）
トレーダーからの注文の仲介以外に、FX業者はトレーダーからの注文が通過する際、インターバンク市場のスプレッドに自社の利益を乗せて提示する方式をとっているものです。
まとめ
GEMFOREXがDD方式/NDD方式のどちらなのか、各方式のメリット・デメリットについてまとめてみました。
DD方式でもあり、NDD方式でもあると言われるGEMFOREXですが、このような海外FX業者はあまり類を見ません。また、NDD方式の中のECN方式を採用しているため狭スプレッドを実現している点は見逃せません。
どちらが良いか、どちらでトレードするのが自分に適しているかはあくまで自己判断となります。何を重視したトレードを行うかによってDD方式かNDD方式を選ぶことになりますが、GEMFOREXの場合は両方を採用していると言われているので、どちらでもよい、といった人に向いているかもしれません。
