海外FX業者の中でもTITANFXはかなりの知名度を誇る有名なFX業者です。TITANFXにしかないメリットもたくさんあることから、日本人トレーダーの間でも非常に人気があります。

しかし、そんなTITANFXにも少なからずデメリットが存在します。そこで今回は、TITANFXのデメリットについて見ていくことにしましょう。

日本の金融庁から警告を受けたことがある

実はTITANFXは金融庁から警告を受けたことがあります。そのため「TITANFXのデメリット」と検索したりすると、まず「日本の金融庁からの警告」を挙げるところが少なくありません。

過去に、日本の金融庁からどのような警告を受けたのか、その内容は以下の通りです。

無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(警告書の発出を行った無登録の海外所在業者)

商号、名称又は氏名等
(Trade Name or Name,)
TITANFX Limited
所在地又は住所
(Location of Office or Address)
Level 4,228 Queen Street
Auckland 1010 New Zealand
【警告時】
The Financial Services
Centre Stoney
Ground,Kingstown VC100
St.Vincent & the Grenadines
金融商品取引業の内容等
(Content, etc. of Financial Instruments)
インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの。
掲載時期
(Publication)
平成27年8月
備考
(Notes)
代表者等の氏名は「不明」。
当該業者が提供するサービスの名称は「TITANFX」である。

金融庁の警告と聞くと、非常に重大な問題と感じる方もいることでしょう。しかしながら、この警告はそれほど大きな問題ではありません。なぜなら、日本の金融庁から警告を受けていることでトレーダーを不安にさせてしまっているという点は確かにデメリットの一つではありますが、TITANFXが何か悪いことをしているというわけではないからです。

日本国内でFXサービスを提供するには様々な規制があります。その中にはレバレッジを最大25倍までに制限したり、追証ありのゼロカットなしにしなければならなかったり、といったものがあります。つまり、海外FX業者が日本の規定を満たすためには、国内FXと同じ仕様にしなければいけないわけです。しかし、国内FXと同じ仕様にしてしまえば、海外FXならではの魅力やメリットがほぼなくなります。

そのような規制があるため、TITANFXを含めた多くの海外FX業者は日本の金融庁からの警告を受けつつも、海外FXならではの特徴を活かして日本でFXサービスを提供しています。

日本の金融庁からの警告は意味がない

TITANFXなどの優良な海外FX業者がわざわざ国内FXと同じ仕様に合わせる理由は全く持ってありません。なぜなら、国内FX業者に合わせてしまえば、海外FX業者の強みがなくなってしまうから。とはいえ、日本の金融庁としてはそういった海外FX業者の存在は決して喜ばしいものではなく、タイミングを見計らって何かしらの規制をかけてくることがしばしばあります。

だからと言って、日本の金融庁が直接的に海外FX業者へ何かペナルティを与えることはできません。海外FX業者への警告は日本の金融庁ができる最後の抵抗とも言えます。条件や環境を比較すればすぐにわかることですが、TITANFXなどの海外FX業者は明らかに国内FXよりも魅力的です。そのため日本の金融庁から警告を受けていることよりも、そういった海外FXに警告を出している日本の金融庁に対して否定的な声も少なからずあります。

取得金融ライセンスがイマイチ

海外FXを選ぶ際には、金融ライセンスの取得やグレードもポイントになってきます。もちろん取得していないよりは取得していたほうがいいですし、取得しているにしてもやはり難易度の高い金融ライセンスであることが望ましいのは言うまでもありません。

では、TITANFXはどうなのでしょうか?

実は、TITANFXは数年前まではニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)の金融ライセンスを取得していましたが、そこからやや難易度が高いバヌアツ金融サービス委員会(VFSC)の金融ライセンスに切り替えたという経緯があります。

難易度の高い金融ライセンスを取得したことについては評価に値しますが、海外FX業者が取得しているさまざまな金融ライセンスの中で見た時に、バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)の金融ライセンスというのは正直微妙かもしれません。年々難易度を高めているバヌアツ金融サービス委員会(VFSC)の金融ライセンスなのですが、実際にはTITANFXの信頼性を担保できるほどのものとは言い難いのが現状です。

ではなぜ、海外FX業者が取得できる金融ライセンスは様々ありますが、数ある金融ライセンスの中で、TITANFXはバヌアツ金融サービス委員会(VFSC)の金融ライセンスを取得したのでしょうか?

その理由のひとつが、バヌアツと日本との関係性が薄いことにあります。というのも、TITANFXは日本の金融庁から警告を受けているので、日本と関係性の深い国で発行される金融ライセンスを所有してもあまり意味がありません。ただし、これは他の海外FXにも言えるため、仕方ないと言えば仕方ない部分と言えます。

ボーナスが一切ない

TITANFXには残念ながらボーナスがありません。海外FX業者の中には国内FX業者には絶対にないような豪華ボーナスを売りにしているところもあるため、海外FXの中でボーナスがないのは非常に残念なところです。

ちなみに、TITANFXとよく比較されるXMの場合には以下のようなボーナスがあります。

口座開設ボーナス 3,000円相当
入金ボーナス 最大500ドル相当の100%入金ボーナス
+最大総額4,500ドル相当の20%入金ボーナス
XMTRADINGロイヤルティプログラム EXECUTIVE、GOLD、DIAMOND、ELITEのステータスごとにXMP(XMTradingポイント)が貯まる
友人紹介プログラム 1名から15名まで1人につき25$
16名から30名まで1人につき30$
30名以降は1人につき35$

海外FX業者の中でもXMはボーナスが充実しているブローカーの一つですが、そんなXMと比較してしまうとボーナスが無いTITANFXは非常に物足りなく感じられてしまいます。しかしその分、国内FXと同様の極狭スプレッドや圧倒的な約定力といった切り口での魅力があるため、ボーナスがないことが悪いこととは言い切れません。

まとめ:TITANFXに致命的なデメリットはない

今回の記事では、TITANFXのデメリットについて以下の3点を見てきました。

  • 日本の金融庁から警告を受けている
  • 取得している金融ライセンスが微妙
  • ボーナスが一切ない

とはいえ、これらのデメリットは他の海外FX業者でも言えるものあり、TITANFXだけが持つ致命的なデメリットとはなりません。デメリットに目を向けることはもちろん大事ですが、デメリットの有無だけでなく、メリットとデメリットのどちらか勝っているのかを自分自身で見極めることが重要です。デメリットがあってもそれをカバーできていたり、それ以上のメリットがあったりすれば、そのFX業者を選ぶ価値は十分あるでしょう。