海外FXを選ぶにあたっては、その金融ライセンスの状態をしっかりチェックしたほうがいいという話をよく聞きます。
また実際に「どんな金融ライセンスを取得しているのか確認した上で口座開設をしている」というトレーダーは少なくないでしょう。
もちろん金融ライセンスだけですべてを判断するのは難しいですが、そのFX業者が金融ライセンスをそもそも取得しているのか、またどのような金融ライセンスを取得しているのかは選定の一つの基準になります。
そこで今回は、TITANFXの金融ライセンス事情について見ていきましょう。
目次
TITANFXが公開しているライセンス情報とは
ではまず、TITANFXが公式ホームページで公開しているライセンス情報についてチェックしていきましょう。
会社名 | TITANFX Limited |
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所在地 | 1st Floor, Govant Building, Kumul Highway, Port Vila, Vanuatu |
会社法 | 国際事業会社法 |
登録番号 | 40313 |
企業コード (LEI) | 549300ODCM88F7ZUYN19 |
外国口座税務コンプライアンス法 (FATCA) 区分 | 参加FFI |
グローバル仲介者認識番号 (GIIN) | LGDLTN.99999.SL.548 |
金融当局 | バヌアツ金融サービス委員会 (VFSC) |
金融ライセンス | 金融ディーラーライセンス (Principal) |
TITANFXの公式ホームページでは、上記の情報以外にも、納税地や納税者番号、責任者の名前までしっかり公開されており、優良な印象を受けます。記載されている住所もGoogleマップで確認したところ実在することがわかりますし、金融ライセンスに関しても実際に取得していることが確認できます。それゆえ、ITANFXが公開しているライセンス情報は信頼性が高いと言えるでしょう。
TITANFXが取得したバヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)の金融ライセンスとはどんなもの?
続いて、TITANFXが取得したバヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)の金融ライセンスについて詳しく見ていきましょう。そもそもバヌアツ共和国とは、南太平洋に浮かぶ小さな島国。所得税や法人税などがない「タックスヘブン」または「タックスヘイブン」として認知されています。
こちらのサービス委員会は、1993年に設立後に「バヌアツが国際的な信頼性のある金融センターとして認められるように適切に管轄企業を監督すること」「すべての管轄企業に公平中立に接すること」を目標に掲げ、バヌアツ国内の金融サービスの規制を行う目的で設立されました。
そんなバヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)ですが、2019年3月あたりから金融機関に対する規制を強化しはじめています。具体的には以下のような規制強化が行われています。
- 金融ライセンスをA、B、Cのクラスに分類し、それぞれ特定の金融サービス提供が定められる
- すべての法人の取締役は少なくとも5年の証券取引経験を有している必要がある
- 法人の経営者もしくは取締役は1年のうち6ヶ月以上はバヌアツに滞在する必要がある
- ソフトウェアシステムが備わった不動産所有が強制となる
- 金融機関を監査する独立監査法人は事前にVFSCの認可を得る必要がある
- 専門職業賠償責任保険への加入が義務付けられている
これらの規制強化は、企業が超えなければならないハードルを追加したものになります。つまり、バヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)としては、このような規制強化を通じて、バヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)の金融ライセンスの信頼性をより高めようとしていることがわかります。
規制強化の内容からしても、より経営基盤がしっかりしている企業のみ金融ライセンスを取得できるように、考え方が強化されたものとみられます。ちなみに、こういった規制強化の動きはバヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)だけではなく、業界全体で見られるようになってきているようです。そのため、今後は金融ライセンスとして信頼性が疑われていたようなものでも、その信頼性を高めて難易度の高い金融ライセンスへと変わっていく可能性があるでしょう。
TITANFXのように金融ライセンスを取得する側にしてみれば、ハードルが高くなるので厳しい面もあると思いますが、FXトレーダーにとっては、金融ライセンスの難易度が上がることによってFX業者が厳選されるため大きなメリットと言えます。
TITANFXは以前別の金融ライセンスを取得していたことがある
2021年9月時点で、TITANFXが取得しているのはバヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)の金融ライセンスです。しかし、実はTITANFXは、何年か前まで別の金融ライセンスを取得していました。
それは、ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)の金融ライセンスです。ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)に関しては「これが果たして金融ライセンスなのか?」という根本的な部分でたびたび議論になっています。その理由は、ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)が金融サービスを提供している業者であることを名簿に登録して管理しているだけの組織であるためです。
こうした情報からすると、ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)は正式な金融規制機関とは言えません。しかし、ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)で金融ライセンスを取得するにはそれなりのハードルを超えなければいけませんので、信頼性がまったくないというわけではないでしょう。また最近では、ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)においても金融ライセンスの取得にあたって難易度は上がっているとされています。
しかし、やはりFX業者が掲げる金融ライセンスとしてはやや弱い部分があったことから、TITANFXはこのニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)からより信頼性の高いバヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)の金融ライセンスに切り替えたわけです。
まとめ:金融ライセンスを過信するのはNG
今回の記事では、TITANFXの金融ライセンスについて詳しく見ていきました。
TITANFXは金融ライセンスをニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)から、より信頼性の高いバヌアツ金融サービス委員会 (VFSC)のものに切り替えて、FX業者としての信頼性を高めました。
とはいえ、トレーダーとしては金融ライセンスを過信してはいけません。またFX業者が本当に安心して利用できるかどうか、金融ライセンスだけで判断することはやめておいたほうが良いでしょう。特に現在は難易度が低いと言われていた金融ライセンスが難易度を上げてきていますし、今後圧倒的な信頼性を誇っていた金融ライセンスがその難易度を下げる可能性もあります。
金融ライセンスはFX業者を選ぶ際の指標にはなりますが、それが絶対ではないことを覚えておきましょう。とはいえ、TITANFXはトータルで見ても安心して取引が出来るFX業者ですので、口座開設をしてみて、使用感を試してみるのも良いでしょう。